++タオ島ログ++

祖国からの巣立ち

9月7日 お天気:☀ 水温:30℃  透明度:20m〜25m

【ポイント】  チュンポンピナクル → ツインズ

【見られたお魚】

透明度抜群だが全く魚の居ない西に1000匹シェベロンバラクーダ:北と南に分かれて待機キンセンフエダイ:南にいっぱいホソヒラアジ:20mラインを悠然と回遊オオクチイケカツオ:珍しく中層を漂う気まぐれヤイトハタ:これまた珍しく深場に群れるコガネアジ:今日は動きがトリッキーユメウメイロ:居た?ササムロ:美味そうなマブタシマアジ:ヤイトハタをぴったりマークチュンポンの長友イエローバンドフュージラー:探すに探すも大はずしピックハンドルバラクーダ:2匹で仲良くヨコシマサワラ:今日も群生ハナビラクマノミ:砂地にポツンとトウアカクマノミ:学名が本名わかりにくいホルトハウシ:いつも2匹だが男同士の可能性ありツキチョウチョウウオ:引きこもりながら鋏は健在コモンヤドカリ:最近ゆっくり行動ヤッコエイ:昔の野球ネタで大盛り上がり!ハイアベレージのユウヤチーム:etc・・・


  ☆*:;;;:*☆*:;;:*☆【本日の認定ダイバー】☆*:;;;:*☆*:;;:*☆
     
          ★☆★☆★ OW 認定 ☆★☆★☆

『フクダミツヒロさん』『マエシマテツヤさん』『ミモリヨウスケさん』

         ★☆★☆★ AOW認定 ☆★☆★☆

      『サカモトリョウさん』『サトウヒデアキさん』

        

筆者がオープンウォーターを取得してから早8年が過ぎた。タモリに促され、海外一人旅に出たのが2001年9月3日、東京ディズニシーの開園一日前というメモリアルな日だったのを覚えている。そこから、9ヶ月タオ島ブッダビューに辿り着き、ダイビングに目覚めるわけだが、今でもその衝撃は中々脳裏から離れない。


そして、ダイブマスターインストラクターと進み、ブランクを経て復帰となったわけであるが、トモさんと共にオープンからインストラクターまでブッダビュー生え抜き組としては、このタオ島ブッダビューはダイビングにおける母国と言える。そしてついに、その母国を筆者が離れるまで残り一ヶ月を切ってしまった。思えば色々な事があったが、ブッダビューに辿り着いた事によって、イメージとして持っていたお金の掛かる敷居の高いレジャーのそれではなく、誰にでも開かれた幅の広いスポーツであると、そして全ての遊びの楽しい部分が見事に凝縮されていると思い知らされたのである。


ここまでダイビングを好きになったのは当然お世話になったインストラクターの力が非常に大きく、自分がその立場になった今、果たしてそういう人間を作り出せているか甚だ疑問ではある。しかし、インストラクターと呼ばれる職業はそのスポーツに関する全ての【お手本+憧れる存在】でなくてはならず、スキルの向上は勿論の事、人間力の向上が不可欠である。骨の髄まで染み着いたブッダビュー魂と培った人間力を武器に新しい海に挑戦する筆者だが、『ブッダビューのイントラはただ者ではない』という事を知らしめる事が母国に対する一番の恩返しであると考えている。


本日のダイビングは今を持って好調を維持するチュンポンピナクル。ハイアベレージの男性チームを率いる筆者は、のっけから野球ネタの連発に果たしてこれはダイビングのブリーフィングなのか?的な空気が支配。しかし、流石ハイアベレージチーム受けは上々、水中の期待を残すのみとなった。新しい南ブイから潜降、流れは北東より当たり、筆者チームは最近の傾向を重視し、ピックハンドルを狙って東南東深部へ侵攻。しかし、いつも以上にサーモが強くユメウメイロのオンパレード、さらにはバラクーダロックに足を伸ばすもバラクーダは現れなかった。ここで諦めてはと今度は中層を北回りで動き、流れが当たらず魚の少ない西側へ移動すると透明度抜群の水底27mに1000匹のシェベロンようやく登場。減圧不要限界ギリギリ、ディープストップと安全停止を長めに行うマラソンダイブとなった。


2本目は、生物感が薄いと評判のツインズ砂地へ侵攻。安全パイのトウアカクマノミホルトハウシをじっくり観察、そして深部へ移動も相変わらず、砂地生物へのツキには見放される筆者。なんとかヤッコエイを発見するも、透明度の良さに救われる空飛びダイブであった。


残りタオ島一ヶ月、やり残したことは無いかとここに来て、意外にタオ島の事を知らないことに気づかされる。知っている食事処はメジャー4つ、マイナー3つ。そして、タオ島ミニゴルフ&ボウリングにも手を出しておらず、唯一の冒険はぼろバイクでのマンゴーベイツーリングのみという見事なまでのお粗末さである。


毎日のように自宅のベランダでシーシャを吸い、日々ゆっくりしていたトータル5年に及ぶタオライフ。何十年もこのままのタオ島を保って欲しいがそれは不可能であろう。


『懐かしい人や町を訪ねて汽車を降りてみても目に映る物は時の流れだけ、心が砕けていく』


吉田拓郎はこう歌うが、思い出は心の中だけに存在していく物なのかもしれない。ダイバーとしての生き様を全て教わった我が祖国ブッダビュー。こうしてまた1人、インストラクターが祖国から巣立って行くのであった。
2010年09月07日(火)   No.882 (ダイビング(写真あり))

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