7月31日 お天気:曇りのち☀ 水温:30℃ 透明度:7m〜15m
【ポイント】 チュンポンピナクル → ツインズ
☆*:;;;:*☆*:;;:*☆【本日の認定ダイバー】☆*:;;;:*☆*:;;:*☆ ★☆★☆★ OW認定 ☆★☆★☆ 『ホシヒラカアイさん』『マツタケヨウヘイさん』
おめでとうございまーす!!!
【見られたお魚】
マニアックな居酒屋でまれに登場キンセンフエダイ:北ブイ周りに4〜5匹ギンガメアジ:子供が動き回るホソヒラアジ:根の上をゆっくり回遊セレブ気分のオオクチイケカツオ:攻めるコガネアジ:こんなにでかかったっけ?ユメウメイロ:筆者が探すといつも居ないミノカサゴ:今日も全員集合イエローバンドフュージラー:水族館で飼育され始めた頃花びらが散る様に次々死んでいったことからハナビラクマノミ:トンネルを抜けるとそこにはワヌケヤッコ:2匹同時に引きこもりコモンヤドカリ:昔誘拐された三井物産マニラ支店長に名前が似ているワカヨウジ:夫婦で仲良くツインズ砂地をデート中コクテンハギ:コクテンハギのデート現場を岩に擬態して覗くメイタイシガキフグ:これだけ透明度が良ければ見つかるだろうと鷹をくくっていたら見つからず初心を思い出させてくれたオオウミウマ:etc・・・・
『監督の仕事とは決断することである』
今回のワールドカップ好成績を残した岡田監督の言葉である。岡田監督は著書の中でこう語り、この決断する行為というのは非常に孤独であるとも書いている。
確かに、98年ワールドカップ急遽加茂監督の後任として指揮を執ることになった岡田監督は、その後様々な決断を迫られることになる。有名な話であるが、あの時代キングと呼ばれ絶大な力があった三浦知良をピッチから退かせたあの決断は確かに見事であった。しかし、それはその後の結果が上手く転んだお陰で名采配と言われるものの、あの時、もし結果が伴わなければ、カズを外したあの決断に対して大批判の世論が巻き起こったのは間違いない。
しかし、監督とはその批判を全責任を負って受け止める事が仕事であり、自分でその時判断したのだからと、過去を振り返らず前に進むしかない。
冒頭から長い話になったが、ダイビングガイドというのはこの決断の連続から成り立っている生業である。透明度流れなどを判断し、コースを選択するが、他のコース取りを選択したチームだけが大物を見るという弊害も当然発生する事になる。しかし、それはガイド自身の決断の賜であり、後ろを振り返らず、後悔してはいけないと自分では思っている。岡田監督が選手から絶対的な信頼を受け、ワールドカップで勝ち進んだように、ガイドがダイバーから絶大的な信頼を得ることが出来れば、全ての決断に間違いなど一つも存在せず、楽しい水中世界を堪能できるはずである。その信頼を得るには、まず何よりも陸上での動きが大切であると筆者は考える。
本日の1本目、長い暗黒時代の終焉を物語るかの様なやや良好の透明度。しかし所詮は7mの透明度も、昨今の透明度に目と体が慣れてきただけに、体感透明度は20mを記録する程であった。北ブイから潜降し、そのまま微弱な流れの当たる北深部へ。キンセンフエダイホソヒラアジは動き回るものの、ヤイトハタも居らず、ギンガメアジに軽く挨拶、根の上18m岩場を縫う様に南へ。マブタシマアジとオオクチイケカツオがキラリと光り、いつものようにユメウメイロとイエローバンドの魚影を堪能したダイビングとなった。
2本目は、なんと砂地の透明度約15mを記録。体感透明度50mの中、15mラインを北へ侵攻。コモンヤドカリ、ワカヨウジをゆっくり観察、コクテンハギも久々に夫婦で登場。そして、最近減ってきたメイタイシガキフグがようやく3個体発見されるも、オオウミウマは見事に外し、透明度の良さに頼ったダイビングが仇になった典型例となってしまった。
ダイビングガイドに必要な要素としてそのガイドが持つ独特の空気があげられる。その空気の作り方が信頼関係に繋がり、顧客満足度に繋がっていく。海の状況を冷静に判断しながら、決断という孤独な作業を繰り返し、朝の挨拶から空気作りは始まるのである。
最近PSP(プレイステーションポータブル)を購入した筆者。保存するメモリーは8Gと十分な容量ではあるが、ゲームを3つと漫画を3つ、この6つのレギュラー枠に対して熾烈な争いが繰り広げられる事となる。
こんな時岡田監督なら・・・ウイニングイレブンを外してワンピース51巻を入れるかそれとも・・・。こうして、日々、決断という孤独な作業に追われる36歳青年ガイド。
将来、彼がダイビング業界を背負って立つ存在になることを、この時彼はまだ知らない。
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