++タオ島ログ++

自然と体の摂理

7月23日 お天気:曇りのち強風 水温:30℃  透明度:1m〜7m

【ポイント】  チュンポンピナクル → ジャパニーズガーデン


【見られたお魚】

ユメウメイロ:イエローバンドフュージラー:ハナビラクマノミ:ササムロ:ジャワラビットフィッシュ:マブタシマアジ:ヒラムシ:ワヌケヤッコ:ヤノリボンスズメダイ:コタオハタンポ:コガネアジ:シンジュタマガシラ:etc・・


 ☆*:;;;:*☆*:;;:*☆【本日の認定ダイバー】 ☆*:;;;:*☆*:;;:*☆

       ★☆★☆★ OW認定 ☆★☆★☆
            
    『ミヤタ チサトさん』『クドウ ヨシヒロさん』

         おめでとうございまーす!!!!


先日行われたゴルフの全英オープンで、南アフリカの新星ルイス・ウーストハウゼンが優勝した。ご存じの方も多いと思うが、今年の全英オープンは世界最古のコースとされるセントアンドリュースオールドコースで行われたが、このコースは『あるがままの自然』がモットーであり、自然の驚異とどう対峙するかが勝負の分かれ目となる。海から吹き付ける強風をどう克服するか、彼らを見事に味方につけたウーストハウゼンは2位に7打差をつける圧勝であった。


自然界の恩恵を受けて成り立つ商売は数あるが、時に自然は人間ごときでは太刀打ち出来ない力を発揮する。農業、漁業といった古来から存在する自然業は、地球環境の変化に上手く対応しなくては、存続していく事すら難しい。自然界を相手にするレジャー産業も同様、その代表格とも言えるスキー業界は、地球温暖化に対して非常に敏感であり、割り箸を使わない等の小さな努力を惜しまなかったりする。


当然ダイビングも海の恩恵を受けて成り立つ典型的なアウトドアレジャー産業である。海の良し悪しによってダイバーは一喜一憂するが、海にとってそれは一つの側面に過ぎず、それを繰り返すことによってバランスが保たれている。ある雑誌の松本人志の言葉であるが、『お笑いは振り子の原理に似ていて、大きな笑いをとる事の出来る人間というのは、大笑い出来る人間である』この言葉が海に繋がるかどうかは分らないが、悪い海を知ることは決してマイナスではないと筆者は考える。


本日のダイビングは風と波が強い中、チュンポンピナクルへ出発。ファンダイバー6人とOW2人という景気回復気味のジャパニーズチームながら、まるで常任理事国の拒否権発動のような透明度。北に流れる北ブイ3艘目からの水面移動でトライアスロン気分を味わいながらも揃って潜行。流れの当たる東方面へなんとか移動するも、サーモクラインの嵐が吹き荒れるその後の20分間、全てのダイバーが良透明度ポイントを目指してのコース取りをし、何度も他のチームと交錯するというアットホームダイビングとなった。魚影の濃さは健在も、ユメウメイロの壁がロストの危険度を増大、ガイドを含めた7人チームは狭いスペースをがっちりキープ、7人の家族愛を堪能する1本であった。


2本目は、西風の影響をもろに受けるツインズを回避、高波時のスーパーポイントであるジャパニーズガーデンへと侵攻。1本目の振りが効いているだけに、7mの透明度も絶好調気分満載の6人チーム、白化現象が徐々に回復するサンゴを観察、ケーブをくぐり、ヤノリボンスズメダイに癒されるチェンジアップの後の速球ダイビングであった。


ダイビングは、レジャーの定義として大別されるアクティブレジャーとパッシブレジャー、どちらの要素も見事に満たす素晴らしいレジャーである。水中に入ることによって癒されるパッシブ的要素、技術的向上を目指すアクティブ要素、抜ける様な青さと魚影というパッシブダイブは到底見込めない今、アクティブダイブを全面に押しだし、一層の技術向上を目指してみたいものである。


最近、アンモニアがサンゴの白化現象の一因であるという情報を仕入れた筆者。船上でトイレを我慢するも水中40分で敢えなく放尿、そして、ブリーフィングでアクティブダイブを全面に押し出すも2mの透明度で敢えなく断念。


理想と現実の違いをまざまざと見せつけられた自然と体の摂理。ダイビングの真理を掴むにはまだまだ遠い、タオ島の昼下がりであった。
2010年07月23日(金)   No.839 (ダイビング(写真あり))

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