7月13日 お天気:晴れ 水温:30℃ 透明度:5m〜20m
【ポイント】 チュンポンピナクル → ツインズ
【見られたお魚】
「信頼できる働きを成した建築家その他の者」を意味するシェブロン紋章が名前の由来シェブロンバラクーダ:中国では餃子の具にもなるヨコシマサワラ:口笛を吹いてるような口でお馴染みキンセンフエダイ:タイの市場でたまに見かけるホソヒラアジ:ゴールデン柄の個体もちょいちょい登場コガネアジ:刺身は美味しいツバメウオ:今日も元気なユメウメイロ:スペイン代表のような統率感イエローバンドフュージラー:腹が減ってくると世話になってるイソギンチャクをかじるハナビラクマノミ:暇そうなトウアカクマノミ:タケノコ貝が今日のおうちコモンヤドカリ:ヌーディストシャコ:2008年に日本で初記録コクテンハギ:NAVISPを取得して波に乗るカズオさんが発見オオウミウマ:etc・・・
☆*:;;;:*☆*:;;:*☆【本日の認定ダイバー】 ☆*:;;;:*☆*:;;:*☆
★☆★☆★ SPエンリッチドエアー ☆★☆★☆ 『ウライ カズオさん』
おめでとうございまーす!!!
最近ジャイアンツの調子がすこぶる悪い。目下11試合2桁被安打とワースト記録を更新中であるが、前記録保持者が90年代至上最弱と呼ばれた阪神タイガースだっただけに、危機感の募る昨今である。記録にも表れているように、投手陣の大崩壊が原因なのは間違いないが、投手陣を見ると、東野がやや抜きんでてはいるものの、やはり役者不足は否めない。特にゴンザレス、藤井という100球投手をローテーションの軸に添えるジャイアンツ投手陣としては、中継ぎの出来不出来が直接勝利に結びつく事が多く、昨年の山口に代わり、セットアッパーとして獅子奮迅の活躍を見せた久保の不調が大きく勝敗に影響を及ぼしている。
元々原ジャイアンツというのは投手力のチームである。原監督が師と仰ぐ故藤田元司は、歴代巨人監督の中でも特に投手力を重視する監督であり、80年代後半から90年代に掛けて、斉藤槇原桑田という3本柱を形成、さらには宮本、香田という先発陣を揃え、見事なまでの投手王国を建国した張本人なのである。
ダイビングでもそうだが、透明度が悪い時や、自分のガイディングの調子が悪いときというのは、ガタガタと動かないことがいい結果を生むことが多い。ピッチャーなら外角低めの直球、バッターならばセンター返し、時にはセオリーと呼ばれるこれらの基本戦術は、周到に練り上げられた先人の知恵の塊であり、全てのポイントにおける岩地ガイドは、我々ダイビングガイド陣にとってのセオリーに他ならない。
本日はいつもの様にタオ島の王道を邁進するチュンポンピナクル&ツインズ。1本目のチュンポンは中層から水底に掛けての好調ぶりを持続、流れの当たる北ブイやや西へ一直線。しかし、本家シェベロンバラクーダは見あたらず、進路変更をやむなくキンセンフエダイホソヒラアジがたむろする真北へ侵攻。キンセンフエダイのまとまりがイマイチと判断するやいなや、西回りから反対論が渦巻く中、豊富な資源を求めて南進論を支持し南へと侵攻。途中、深場に陣取るシェベロンバラクーダの前線基地を発見、敵の戦力がいかほどかしっかりと見極め、最後は戦地慰問に訪れたツバメウオに癒されたダイビングとなった。
2本目、透明度の上昇カーブが選挙後の民主党支持率と反比例する我らがツインズ。セオリーとは逆を行く変化球主体の砂地ダイビングを展開、絶好調までは程遠いながら、住み家であるビール瓶から引きずり出され、ヌードを披露するシャコ、そして、汚いロープに擬態するコクテンハギ、サンゴの白化現象が思わぬ演出をもたらしキレイな蛍光色を醸し出すトウアカクマノミなどをつぶさに観察。4人チームながら久しぶりにチーム最年少を記録する筆者の喜びも重なり、若手の気持ちを思いだした素晴らしいダイビングであった。
この一ヶ月間のタオ島暗黒時代は筆者の精神構造を一気に変貌させたといっても過言ではない。透明度が悪い中どうダイビングを演出するか、苦悩に満ちた日々が続いていた。しかし、こういう時こそ原点に立ち返り、ガイド哲学を1から構築する必要があった。当たり前の魚をどう面白く紹介するか、船上の時間をどうダイビングに絡めて楽しくするか?外角低めの直球、センター返しに当たるこのセオリー戦術、透明度が良くなっても原点を忘れてはならない。
本日から、甲子園に乗り込んでの阪神3連戦がスタートする。絶好調の阪神打線を弱体化が著しいジャイアンツ投手陣がどうしのぐかが見所であろう。原監督がセオリー野球で勝負してくるかは分らないが、タオ島暗黒時代をセオリーガイドで乗り切った筆者に勇気を与える采配を期待したい。
W杯が無事終わったところで訪れたジャイアンツ暗黒時代。喜怒哀楽が激しく乱高下するこの昨今、精神状態を正常に保つのが難しい状況が続いている。しかし、無関心よりも、全く自分とは関係無い事例に感情移入出来るというのはある意味幸せなことであろう。
さあ本日の原采配、果たして筆者を安眠にいざなってはくれるだろうか?
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