++タオ島ログ++

閉鎖的縦社会の弊害

6月21日(松本伊代誕生日45歳) お天気:曇&強風  水温:30℃  透明度:5m〜10m

【ポイント】  チュンポンピナクル → ツインズ

【見られたお魚】

どこまで深い?シェベロンバラクーダ:タオ島の日本食屋さんの開きに使われるマブタシマアジ:足を開いて後ろ向きに魚を紹介するウイちゃんとキンセンフエダイ:ホソヒラアジの子供の中からヤイトハタ:でかくてやや気持ちの悪いオオクチイケカツオ:体のラインがセクシーツムブリ:稚魚は共食いの生態を持つヨコシマサワラ:シガテラ毒で有名なアカマダラハタ:今日は居なかったコガネアジ:白いイソギンチャクには白いハナビラクマノミ:蛍光色のイソギンチャクとトウアカクマノミ:食べると美味しいサバヒー:泳がないヒラムシ:男同士でツキチョウチョウウオ:暇そうなワヌケヤッコ:群れの中で小競り合いユメウメイロ:皆でお遊戯イエローバンドフュージラー:5mの透明度でも入った瞬間おっ?と思うハードルの下がったガイド陣: etc・・・


【今日の記念ダイバー】おめでとうございまぁ〜〜〜っす!!!

   ☆★☆★☆ OWダイバー ★☆★☆★ AOWダイバー ☆★☆★☆

   『ヒラマツ シゲルさん』  『オリダテ リョウスケさん』


日本代表の大善戦の影響で大盛り上がりのW杯であるが、その影に隠れて大相撲業界が存亡の危機に立たされている。八百長事件、大麻事件、暴行死亡事件、それに加えて、暴力団の観戦に伴う問題、さらにここに来て野球賭博と昨日の日ハムの怒濤の攻撃、一イニングに2本の満塁ホームランがでたかのような不祥事のフルコースである。当然、問題はここだけにとどまらず、今後叩けば埃が出るのは明白。次戦のデンマーク戦、日本が負けてしまうと全てのメディアが大相撲叩きに動き、名古屋場所は休場所になる可能性が高い。日本相撲協会関係者が協会を挙げて日本代表を応援するのは間違いなく、パブリックビューイングin両国国技館(親方・力士以外立ち入り禁止)が開催されるという噂もあながち嘘ではない。


相撲界は言わずとしれた閉鎖的縦社会の典型であり、その特殊な社会の中では『しきたり』と言われる特別ルールが必ず存在する。芸能界も同じ様な閉鎖的縦社会であるが、スタジオ入りの時間が番組によってまちまちな為、朝でも夜でも最初の挨拶は必ず『おはよう御座います。』と決まっていたりする。


小規模な閉鎖的縦社会としては、高校の運動部などが挙げられるが、このような閉鎖的縦社会における先輩の後輩に対する権限は、時の総理大臣よりも強く、絶対服従が基本原則である。その世界で生きていこうとするには、この大原則を守らねばならず、時として、日本の法律よりも優先される場合があり、若手はその社会のルールの中で生きていく術を会得し、自分の居場所を模索していく。


そして、その閉鎖的な社会のルールの中の一つに野球賭博が存在した・・・。ルールは諸先輩方から受け継がれ、罪の意識の無いまま次々と若手が参戦する。受け継がれた歴史にメスが入るのは時間の問題だが、水面下で張り巡らされた根を根絶するのは難しく、公益法人として事業仕分けの対象にもなりかねない。


一方、本日のダイビングは最近めっきり調子を落として復調の気配を見せないチュンポンピナクル&ツインズ。先日の高脂肪牛乳がたっぷり入った高級なミルクティーに比べて、やや牛乳の配分が少なめという透明度。1mの透明度にさらにサーモが入っていた前回に比べ深場を攻めやすい今回は、積極的にバラクーダを狙うこととなった。相変わらず根の上に大挙として訪れるユメウメイロ&イエローバンドをいなし、南の真っ白の水底へ突進。しかし、見事に跳ね返され、なんとかそこから根沿いに東に回ると、水底付近からようやく500匹シェベロンバラクーダが大登場。ここ数日全くご無沙汰だっただけに、減圧不要限界ギリギリまで粘って粘っての観察となった。


2本目はやや上昇傾向にある亀井のバッティングのようなツインズ。しかし、まだまだの本調子には程遠く、砂地では筆者の不調ぶりも顔を出し、目立った発見は無し。とにかくゆっくり泳ぐ事によって、自由度を上げ付加価値を演出する苦し紛れなダイビングとなってしまった。


ダイビングショップというものは、少なからず閉鎖的縦社会である。ショップの方針という意味での独自ルールが存在し、スタッフはそのルールを共有して遵守することによって、ショップのスタイルが守られている。それに対する激しい反発は脱組織を意味し、何倍ものエネルギーが必要となるこの行為を選択するのは難しい。


ブッダビューに入ったばかりの頃、諸先輩方は全てシンハビア派であった。筆者は重厚な飲み口のシンハよりも爽やかな切れのあるチャンビア派ではあったが、先輩に気に入られたいというスケベ心、一人だけチャンという疎外感などの理由から、その時だけはシンハビアを飲むことにしていた。しかし、この時に飲むシンハの味は格段に美味しく、たかがビール一本ながら、組織の中の一員になったという感慨を味わったものである。


仲間と認められた瞬間の嬉しさに抗うのは難しいが、善悪の判断は常に、自分自身が行うものであると言う事を肝に銘じておきたい。


パブリックビューイングin両国国技館が開催され、国技館内で日本代表を応援する大相撲関係者達。そこでまた賭博が行われたら・・・。恐ろしい考えが頭に浮かび、それを軌道修正する独身35歳。何人たりとも脅かす事は出来ないこの平和、舌鼓を打つタオ島の昼下がりであった。
2010年06月21日(月)   No.808 (ダイビング(写真あり))

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