++タオ島ログ++

解説者達の裏W杯

6月14日 お天気:晴れ☀ 水温:31℃  透明度1m〜25m

【ポイント】  AMサウスウエストピナクル → スリーロック


            【見られたお魚】

真っ白サーモの中で蠢くキンセンフエダイとホソヒラアジ:澄み渡る透明度泳ぎ回るイエローバンドフュージーラー:同じくユメウメイロ:サーモの切れ目を行ったり来たりホシカイワリ:戦ぐイソギンチャクとハナビラクマノミ:顔は可愛いネズミフグ:でかいモヨウフグ:指示棒で急降下ササムロ:いつものツキチョウチョウウオ:3万2千円ワヌケヤッコ:不貞不貞しいレッドマージンシュリンプゴビー:天皇命名ギンガハゼとニシキテッポウエビ:地味なミナミダテハゼとヒメダテハゼ:外国人チームのフィンにつくコガネシマアジの幼魚:サーモの切れ目を上手に泳ぐナウシカ達:etc...



【今日の認定ダイバー】おめでとうございまぁ〜〜〜っす!!!

        ☆★☆★☆ AOWダイバー ★☆★☆★

          『カトウ ヒデオミさん』


本日、日本時間23時ついに日本のW杯が開幕する。こうしてW杯がやってくると前回大会の時は何をしていたかが思い出され、楽しさとともに時の流れを感じる事になるが、当然、その当時は4年後の自分の境遇を想像だに出来ず、現時点でも次回のW杯、自分が何をしているか知るよしもない。この盛り上がりに違和感を感じているサッカーに全く興味の無い方は、是非4年毎の節目として自分の人生を振り返る上でのブックマークと位置づける事をお勧めする。日本サッカー界の成長と自分の成長を重ね合わせ、選手とともに年を取って行く空気を共有するのである。


昨日、テレビ朝日のGETSPORTSでは3人のサッカー解説者を招きW杯直前情報を特集していた。この時期になると各局W杯関連の特集を組むが、何を隠そうサッカー解説者の面々もW杯に挑む日本代表のように、熾烈なレギュラー争いを繰り広げているのである。彼らの戦いは凄まじく、国内リーグを含め人気の低迷が叫ばれて久しい日本サッカー界において、解説者としての枠は非常に少ない。プロ野球の解説者にも言える事だが、枠がただでさえ少ない上に、人気選手の引退によってその枠がさらに狭まるのである。現役時代の知名度がここで重要なのは言うまでもないが、引退した彼らが戦うのは喋りの技術に他ならない。


昨日GETSPORTSの解説者は中西哲生、本田康人、名波浩の3人、役割はカメルーン戦の先発予想とそれに対する戦術の研究解説であった。現役時代華々しい活躍は無いものの、解説者としてトップを走る中西に対し、本田、名波という知名度抜群の元日本代表の二人がどう戦えるのかというのが、VSカメルーンの影に隠れた対決であった。試合で結果を残す事が選手の今後に繋がるのと同じように、解説者達もTVという大舞台で結果を残さなければ次は無い。


ダイビング業界において結果を残すと言う事は、スタッフとお客さんの信頼を勝ち取る事であろう。しかし、我々にとっての大舞台とはGWのような繁忙期の事ではなく、一本一本のダイビングが常に大舞台であると筆者は考える。その意気込みを持って全てのダイビングに臨むものの、結果を残せない試合を数多く輩出、残念ながら避けて通れない事実となっている。


本日はAOW最終日に付き、フォト&PPB講習の発動で、昨日のチュンポンの透明度を踏まえてのサウスウエストだけに期待値は自ずと上昇。しかし、水面の青さは、昨日程ではなく、潜行直後いきなり12m付近まで押し寄せるサーモクラインに遭遇するも、その上の透明度はそれは見事なもの。イエローバンドとユメウメイロはその中を縦横無尽に動き回り、深場好きなキンセンフエダイホソヒラアジのご両人は、12mのサーモからさらに10mも深い暗黒世界を暗躍。バラクーダも登場せず、写真にはタモリの弟子フィンが5枚も写るという少し残念なダイビングとなった。


2本目は、暗黒世界の中心部スリーロックでPPB。しかし、本日は暗黒世界の終わりを告げる素晴らしい透明度。その中フィンピボットとホバリングを徹底強化、動から静へ、静から動への意向姿勢を重視し、ギンガハゼを徹底観察した暗黒世界の終焉、この素晴らしい世界スリーロックであった。


現役時代の実績で圧倒的に勝る元日本代表解説者2人を迎えての中西哲生の動きという構図で進むGETSPORTSは、戦術予想から勝つ為には何が必要か的なテーマに移っていく。コメンテーターという役割は、少ない時間の中でより分りやすく端的に話すという構成力と語彙力が極めて重要で、視聴者に勝てるんではないかという希望を持たす空気感を出さなければならない。


前後半合わせて40分の対決は、予想通り中西の圧倒的勝利で幕を閉じた。中西のプレゼン中名波の顔が一瞬写ったが、その顔には強大な壁を目の前にしたときの敗北感がありありと浮かび、カメルーンVS日本と言うよりも今自分たちが戦っているテレビというピッチ上の対決で、無残にも敗れ去ったのである。


日本戦を目前に控えた新旧解説者達のブリーフィング対決。ダイビングにおけるブリーフィングの大切さをまざまざと見せつけられたタオ島の夜、裏W杯の見事な戦いであった。
2010年06月14日(月)   No.801 (ダイビング(写真あり))

No. PASS
<<2010年06月>>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

2010年06月14日(月)
解説者達の裏W杯

記事検索

OR AND
スペースで区切って複数指定可能
!addform!
++HOME++

[Admin] [TOP]
shiromuku(fs6)DIARY version 2.06