++タオ島ログ++

セットアッパーの心理学

4月10日 お天気:快晴☀  水温:30℃  透明度:15〜25m

【ポイント】   AM:チュンポンピナクル → ジャパニーズガーデン

【見られたお魚】
ピックハンドルバラクーダ:シェベロンバラクーダ:キンセンフエダイ:ホソヒラアジ:オオクチイケカツオ9匹の群れ:ツムブリ:ギンガメアジ少々:ヤイトハタ:ヨコシマサワラ:アカマダラハタ:ハナビラクマノミ:オニアジ:マダラトビエイ:レッドマージンドシュリンプゴビー:アツクチスズメダイ:ツキチョウチョウウオ:ワヌケヤコ:タマガシラ各種etc・・



プロ野球も開幕から早2週間が過ぎ、東京の桜満開と共に盛り上がりを見せている。セパ両リーグ混戦が続いている中で、昨年のパリーグ覇者日本ハムの調子がすこぶる悪い。ダルビッシュが最初に躓いたというのもあるが、とにもかくにもリリーフ陣が不調から立ち直れず、ほぼ接戦をものにする事が出来ない。今年のジャイアンツもしかり、無敵のセットアッパーであった山口を先発に回したのは良いが、それに変わる若手の活躍が今一つ、去年までは落とさなかった勝ち星をこの時点でいくつも逃している。


現代野球では投手分業制が基本であり、特にセットアッパーの力が重要視される。先発投手から最初に変わる中継ぎ投手というのは特に重要で、好調な先発投手からの交代となると、相手チームに行けるという空気が生まれ、それが追撃ムードに繋がって行く。2005年の岡田阪神はこのポジションに藤川を置く事によって心理戦を優位に展開、先行されたら勝ち目がないという強烈なイメージを他のチームに植え付け、見事に優勝をさらって行った。


一方、筆者が考えるダイビング世界の心理戦とは、相手を威圧するような勝負の世界のそれでは無く、いかに面白かったというイメージを脳裏に残すかというところに主眼を置く。朝一発目から楽しい雰囲気を作り上げ、器材セッティングからブリーフィングまでの流れ、そしてどうテンションを上げて水中まで持って行くか、一連の流れを時間配分と共に淀みなく進行し、集中力を高めるよう持って行くのである。それはまさに勝負師の思考回路であるが、筆者がそれを実行出来てる訳が無いのは勿論言うまでもない。


本日の一本目は徐々に復活の兆しを見せるチュンポンピナクル。流れの全く無い中で、北の離れを狙うも水深36mでサーモクラインに阻まれ敢え無く断念。その後、オニアジの群れを潜り抜けて西回りでバラクーダロックへ移動すると、猛スピードのシェベロンバラクーダ、それも束の間、さらに奥に目を向けると200匹のピックハンドルがこれまた恐ろしいスピードで旋回に次ぐ旋回。その後、少々のギンガメアジと9匹のオオクチイケカツオの群れも色どりを添え、ジンベエの出現をもう間もなくに控える前座戦としては十分すぎるカードであった。


そして2本目は午前中としては久しぶりのジャパニーズガーデン。チュンポンでのスピードを1/2に落とし、サンゴの縄張り争いをゆっくり観察。ギチベラを『大槻ケンジ』と紹介するも35歳同い年のダイスケさんだけが爆笑、全く反応無しの若手チームには終始落ち着いたダイビングを展開。最後は洞窟の内側をアルミタンクで削り取る事少々、遭遇したマダラトビエイに緊張感を与える事少々、心理戦を上手く利用した中々の60分であった。


最近『宣言じゃんけん』というゲームが個人的に流行っている。2人ないし3人でやるのだが、1人ずつ順番に何を出すかを宣言してからじゃんけんをする。宣言通りの手で勝てば3ポイント(2人に勝てば一気に6ポイント)宣言してない手で勝つと1ポイント。5ポイント先取した方が勝利であるが、たかがジャンケンながら巧みな心理戦が繰り広げられ、相手の性格と心理を読み、何を狙っているかの裏をかく行為は、まさにピッチャーとバッターの駆け引きそのものである。


宣言ジャンケンとプロ野球の心理戦、この二つが筆者のダイビング駆け引きに影響を与えるのは間違いない。そして、その内やりだす水中宣言ジャンケン。これ以上もっと面白い事は発見出来ないのか?


こうして、35歳青年ガイドの電子頭脳は今日も余計な事を考えながら粛々と動いていく・・・。
2010年04月10日(土)   No.740 (ダイビング(写真あり))

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2010年04月10日(土)
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