3月15日 お天気:快晴☀ 水温:28℃ 透明度:15〜25m
【ポイント】 AM:チュンポンピナクル → ツインズ
【見られたお魚】 ユメウメイロ:イエローバンドフュージラー:イエローテールバラクーダ:キンセンフエダイ:ホソヒラアジ:オオクチイケカツオ:シェベロンバラクーダ:ツムブリ:ハナビラクマノミ:トウアカクマノミ:ホルトハウシ:ヒトヅラハリセンボン:ソラスズメダイ:オオウミウマ×3:ワカヨウジ:コモンヤドカリ:ゴンズイ玉etc・・・・
【本日の認定ダイバー】
おめでとぉ〜〜〜ございまぁ〜す!! オメデト~・:*。・:*:・゚'☆
☆★☆★☆★☆★☆★AOWコース★☆★☆★☆★☆★☆★
『アライ マサユキさん』『イトウ ナオヒロさん』 『アラキ リョウさん』『イガラシ リュウイチさん』 『ナガオ タツロウさん』『キタガワ ヨシトさん』
毎年の事であるが、3月の半ばになるとさあプロ野球の開幕となる。昨年はWBCの優勝により、開幕は一段と盛り上がったが、いやいや、昨今のジャイアンツの強さによってかどうなのか、プロ野球全体が盛り上がりを見せている。一方、その陰でサッカーの人気が凋落の一途を辿り、かつて全試合高視聴率を誇った日本代表も、テレビ中継すらされない試合がちらほら登場、テレビソフトとしての展開が危ぶまれている。
人気低迷の要因としては、ころころと代表選手が入れ替わり、中村俊輔等のメジャー選手の力がぼちぼち落ちてきた事に他ならない。やはり人気を保つためには、人気を支えるだけのコンテンツが必要であり、ソフトとしての人を引きつける魅力が不可欠である。当然、ダイビング業界もまさにその通りで、わざわざ休みを利用してタオ島を選択して貰うには、当然、競争に勝ち抜くだけ力が無くてはならない。
その中で、ジンベエザメというテレビ界のM−1グランプリに匹敵するこの超強力ソフトは、スタッフですら50分の1という低確率(深見友美子氏:好きな食べ物 鮭の卵)にも関わらず、タオ島を選択する人々のプライマルファクターとなっている。しかし、そうは言っても不確定要素には変わりは無く、ジンベエに勝るとも劣らないコンテンツの提供が絶対であり、各ダイブショップが日々試行錯誤を繰り返している。
本日のダイビングは忙しさもぐっと落ち着き、やっちゃん率いるアドバンス6人チームとファンダイブ2人のジャパニーズ8名。斬新なコンテンツの提供にはいつも頭を悩まされるが、筆者チーム今回は久しぶりに最深部を攻めるリアル窒素酔いダイビングを選択。レクリエーションダイビングの限界ギリギリ付近で古代魚ターポンを狙うも窒素酔いの影響か発見出来ず、ウルトラマンの地球滞在時間よりも短い2分間、39mの深海を存分に堪能。カラ―タイマーの点滅と共に浮上を開始、オニアジの横を下から通り過ぎ、最後はイエローバンドと一緒に安全停止を5分、窒素を完全に排出するダイビングとなった。
2本目はツインズの砂地でレア物探索。コンゴウフグやセミホウボウクラスのコンテンツを探すも敢え無く撃沈。極小のイソギンチャクに付く極小のトウアカクマノミ、さらには、ホルトハウシにクリーニングされるヒトヅラハリセンボン、さらには、砂地に寝転ぶシーホースを3個体と平均視聴率11%をギリギリクリア、スポンサーがなんとか満足する及第点ダイビングであった。
90年代、球界の最高アイドルである長嶋茂雄率いるジャイアンツの視聴率は中々の物だった。彼は、ジャイアンツ自体の強さと言うよりも、FAで各球団の4番を掻き集めるという視聴率狙いとも言うべき話題提供を何よりも重視していた。しかし、それは長嶋茂雄という球界最高のカリスマだけに許された所業であり、そのつけを後の堀内恒夫が完全に払わされた形になった。そして、王長嶋なきあと80年代の大スター原辰徳によって、その所業の清算は完全に終わり、新しい黄金時代を迎えようとしている。
いつか居なくなるかもしれない自然界のコンテンツ達。不確かな彼らの力を上手く活かし、さらにはそれに頼らずとも、人が訪れるショップ作りが理想なのかもしれない。しかし、それを実現するのは難しい。
長嶋茂雄のような絶大な存在、そして、海のカリスマジンベエザメ。彼らの様な存在に私はなりたい。
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