9月19日 お天気:☀晴れ 水温28度 透明度:15〜20m(※セイルロック10m〜15m)
【ポイント】 AM:サウスウエストピナクル ⇒ スリーロックス AM:セイルロック×2ダイブ 【見られたお魚】
ギンガメアジ大群:ピックハンドルバラクーダ:ツバメウオ:キンセンフエダイ:シェベロンバラクーダ:クロホシフエダイ:ホソヒラアジ:ヤイトハタ:タカサゴ:ユメウメイロ:ハナビラクマノミ:イエローテールバラクーダ:アカオビハナダイ:ダツ:ゴマモンガラ:ニュウドウダテハゼ:ヤッコエイ:チドリミドリガイ:ヒトヅラハリセンボン:トウアカクマノミ:フトユビシャコ:コモンヤドカリ:テッポウエビ:ワカヨウジ:モヨウフグ::etc....
【本日の認定ダイバー】 皆様おめでとうございまぁ〜〜っす!! ★AOWコース★ 『イマイユウトさん』『タカハシツヨシさん』『オオタニミツヒロさん』
中村紀洋(楽天イーグルス)が調子を落として久しい。いきなりこんな書き出しで、プロ野球に興味無い方は面食らうかもしれないが、90年後半から2000年代前半に大活躍したスーパースターである。肩、守備、打撃どれをとっても超一流で鳴らした彼だが、人間性という点で世論の強い反発を買っていたのも事実であった。
日本球界を飛び出して(一悶着あり)メジャーリーグに挑戦し、生き残れず(一悶着あり)に日本球界に復帰(一悶着あり)。育成選手として再出発後、落合監督に拾われ、初年度は日本シリーズMVPを獲得する活躍を見せる。その後、FA宣言をし楽天に移籍したのは良いが、新天地の水が合わないのか、その後、一軍にすら上がれない日々が続いている。
人間誰しもそうであるが、体力気力が充実している時分というのは、全ての物事は上手く行く。しかし、一旦歯車が狂ってしまうと、それをもとに戻すのは難しく、そのまま2度と戻らない事も多い。もし、海の透明度にこの事例が当てはまるとすると、インストラクター稼業は相当厳しいものになるであろう。インストラクターにとって、気力体力の充実というのが、どういう状況なのか非常に曖昧であるが、自分自身がどれだけ楽しんで仕事が出来ているかという事に尽きる気がする。楽しめない状況をどう楽しむか?まさに仕事における究極の奥儀・・・残念ながら、筆者のレベルではまだ覚えていない。
本日、我々はAOWチームながら、なんとセイルロックへのスペシャルトリップに参加。まずあり得ない状況だけに、前日のナイトダイブから全員のテンションは最高潮だが、やや不安も残ると言った表情もちらほら。天気は若干曇っているものの、波は無く穏やかな海模様にスピードボートのエンジン音だけが轟く。我々チームはディープ講習に付き、セイルロックの根の近くから潜降し、ホソヒラアジとクロホシフエダイに巻かれながら30mのディープな世界を堪能。その後、ギンガメアジの巨群と戯れ、透明度はイマイチながら、ラッキーセイルロックトリップを十分に楽しんだ45分であった。
2本目は、フォト講習という最高のプログラムで、離れ根にいるギンガメアジ5000匹を一直線に狙い、周りには彩りを添えるようにジャワラビットフィッシュ、そして、キンセンフエダイも見事な群れで登場。しかし、だいぶ透明度は上がってきたものの、まだまだ全盛期の力には遠く及ばずと言った楽天中村ダイビングとなってしまった。
記録に残る選手、記憶に残る選手とよく言われるが、良くも悪くも中村紀洋は記憶に残る選手である。通算満塁ホームラン歴代2位(1位王貞治)、そして通算サヨナラホームラン歴代3位(1位清原和博)という抜群の勝負強さを誇った全盛期の力はもう戻って来ないのか?
ここ一番での見事なガイド、そして乗ってる人間についてくるジンベエ運。勝負強いインストラクターになるには、レベルを上げて、究極の奥儀を会得し、それを自分の物にしなくてはならない。さあ、明日もダイビング楽しいぞ!
全盛期の中村のような記憶に残る男に私はなりたい。
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