9月8日 お天気:曇りのち晴れ 水温28°(極寒) 透明度 ※チュンポン15m〜20m※ツインズ3m〜5m
【ポイント】 AMチュンポーンピナクル → ツインズ
【みられたお魚】
シェベロンバラクーダ:ヤイトハタ:ツムブリに突かれるクラゲ:キンセンフエダイ:ホソヒラアジ:クロホシフエダイ:イエローバンドフュージュラー:ユメウメイロ:ササムロ:オニアジ:ツムブリ:ツバメウオ:ハナビラクマノミ:メイタイシガキフグ:コモンヤドカリ:イボイソバナガニ:トウアカクマノミ:ワカヨウジ:ツキチョウチョウウオ:ワヌケヤッコetc...
【本日の認定ダイバー】皆さん本当におめでとうございま〜す!!
★OWコース★ 『タマキ ノブヒコさん』『タナカ カオリさん』
先日ついにイチローがメジャー通算2000本安打を達成した。イチローの凄さは、もう方々で語られつくされているが、改めて【メジャー通算】と言う所に恐ろしさを感じる。91年に入団してから、後の仰木監督に見出されるまでの2年間、2軍で好成績を残しているにも関わらず、振り子打法が認められずに1軍には呼ばれなかった。野茂の場合は逆に、300勝投手の鈴木啓示が彼のマイペース調整を一切認めなかった為十分な力を発揮出来ず、メジャー行きを決意したと言われている。
昔からスーパースターと言うのは、必ずと言って良いほど優れた指導者に巡り合っており、生かすも殺すもこの指導者次第だったりする。イチローがあのまま仰木監督に出合ってなければ、当然メジャー2000本安打など、遠い夢の話であろう。そして、野茂が鈴木啓志に出会って居なければ、メジャーリーガー野茂英雄は誕生しなかったであろう。人生を変える指導者にめぐりあう運と言うのも、当然本人の実力なのであるが、優れた指導者に巡り合う運を持ってはいても、それを生かす実力が無い為に敗れ去った戦士は多い。その敗れた戦士の1人がタオ島に住んでいる事をスター達は知らない。
ここ最近天気が悪く、連日連夜寒い日が続くタオ島。本日久しぶりに波が無くなり、久しぶりの外洋に行くこととなった。島周りのポイントがこぞって透明度を落とす中、【チュンポンピナクル】だけは、なんとか透明度を保っており、我々オープンチームは18mながら、水底を這うように泳ぐシェベロンバラクーダ、そして、根の上に群生するハナビラクマノミを観察。中層付近には、ユメウメイロ、ツバメウオが群れると言う外洋ならではの展開に、一同大満足。満月直後と言うこともあり、奴の登場を若干期待はするものの、予想通りそれは期待だけで終わる事となった。
そして2本目。昨日の午後、今シーズン最低の透明度を記録した【ツインズ】。こいつは避けたい所であったが、先日、物凄い波の中ツインズに行った事に対してポイント決定の濡れ衣を着せられた後だけに、今回は沈黙を選択。真っ白の中、フィンピボットを使ってのギンガハゼ&テッポウエビそして、トウアカクマノミの観察。それ以外は、全く見る事が出来なかったが、オープンチームのやる気と気合とパワーに助けられたダイビングとなった。
ダイビングにおいても指導者は大きなポイントをしめる。海が汚い中でどう面白さを見いだせるか?難しい所ではあるが、そこがインストラクターの腕の見せ所であろう。自分が教えた生徒がインストラクターになる、はたまたもう2度と海の世界には戻ってこず、スノボーのインストラクターになる。残念ながら、両方共に経験は無いが、果たして自分は仰木彬なのか、それとも鈴木啓志なのか?
間違いなくそのどちらにも遠く及ばないが、かつての名伯楽エディタウンゼントは言っていた。
『勝ったボクサーに自分は要らない。私は負けたボクサーの味方だ』
この例えがどうダイビングにつながるか分からないが、人の痛みが分かると言う事は何事にも大切である。果たしてこの先筆者はダイビング界のエディタウンゼントになれるのか?
その答えは誰も知らない。
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