８月８日 お天気 曇り空 水温29度 透明度：15m〜25m
【ポイント】 AM：サウスウエストピナクル ⇒ ホワイトロック
【見られたお魚】
ジンベエザメ（3.5m）
キンセンフエダイ：クロホシフエダイ：ホソヒラアジ：シェベロンバラクーダ：ヤイトハタ：ササムロ：ユメウメイロ：バラクーダの子供：ハナビラクマノミ：イエローテールバラクーダ：アカオビハナダイ：トウアカクマノミ：ブルースポッテドスティングレイ：ゴマモンガラ：オニカサゴ：ツキチョウチョウウオ：ヒトヅラハリセンボン：サビウツボ：ワヌケヤッコ：コモンヤドカリetc....
【本日の認定ダイバー】おめでとうございまぁーす♪♪
☆★☆★☆★☆★☆★ AOW認定 ☆★☆★☆★☆★☆★
『コウダマナブさん』 『カトウシンイチロウさん』
ついに本日、7月4日を最後に行方不明になっていたあの巨大な奴が帰って来ました！！探し続けて、約１か月、山梨の某所に潜んでいる、長男が都内で見つかった等の情報（の○ぴーとは無関係）が錯綜しておりましたが、本日、サウスウエスト西ブイ付近にて無事発見！しかし、動きが速すぎて、薬物反応を調べようと近づく我々を蹴散らし（○りぴーとは無関係）遥か遠く、山梨は富士吉田市方面に悠然と消えて行ってしまいました。
さあ、そんなことは露知らずの約２時間前、本日のタオ島はイマイチすっきりしない空模様。しかし、連日続いていた高波も影を潜め出し、水中の透明度はうなぎ登り、そして、満月直後という事もあり、日本人チーム朝から若干浮足立った雰囲気を醸し出します。そんな中、『サウスウエストピナクル』に行く予定が、ボートに乗った瞬間『シャークアイランド』に変更。一昨日、今世紀最高の透明度と今世紀最高の魚影を観測したサウスウエストだけに、日本人チームは是が非でも行きたい所。しかし、筆者の様な低カーストの人間が交渉しても埒があかず、友美子バラモン総帥直々の交渉により、なんとか再びサウスに変更。今思えば、ここが『その時歴史は動いた』瞬間でありました。
トモAOWチームに遅れる事数１０秒、ユウヤFUNダイブチーム２番目のスピードで東ブイから潜降。一昨日の流れを受け継ぐようにこれまた見事な透明度で、トモチームを追いかけるように流れの当たる北東方面にコースを取ります。すると、１分後一回目のタンクを叩く金属音。まあまあ、そんな音で動じてる場合じゃないな・・・と軽くいなしていると、全然、鳴り止まねーじゃねーか！それどころか、次から次へと重なるように金属音が鳴り響き、疑心が確信へと変化、さらには不安へと気持ちが移っていきます。
確実に居る！！確信を持って左回りで西ブイ方面へ、そして、ピナクルの第４コーナーを回ったところで前を行くトモチーム、全盛期のオグリキャップのさながらのギアチェンジで一気にトップスピードへ。我々も一呼吸遅れて見切り発車のギアチェンジをすると、その先遥か２０m！！！！やはりというかなんというか、中層付近に頭を少し上にしてのホバリング状態、魚類の王様たる堂々とした体格、彼らにしか出せない独特の雰囲気、周りの魚が気を使っていつもの場所に居ないという不思議なオーラを放ちながら、奴は見事一カ月ぶりに我々の前に姿を現しました。
3.5mとやや小ぶりながら、悠然と泳ぐ様はやはり圧巻。全てのダイバーをくぎ付けにする圧倒的な存在感に全チームが例外なく興奮の坩堝と化します。しかし！！！サウスウエストに好んで現れるじんべえ達の共通生態である動きの速さは相変わらず健在。西ブイのやや西寄りから北へ真っすぐ、チュンポンピナクル方面への逃走劇、史上最も短く感じた刹那の2分間でありました。
『希望はいいものだよ。多分最高のものだ。いいものは決して滅びない。』
【ショーシャンクの空に】に出てくる一節であります。タオ島で行方不明だったジンベエが発見されたのと同じくして、日本ではある有名女優が行方不明になっています。アイドルから女優へ、そして、主婦として順調なステップで地位を確立してきた彼女に一体何があったのか。タオ島に訪れるダイバー全てが、じんべえが見れるという希望に満ち溢れ、それが空振りに終わったとしても、日本での仕事の活力になっていく。行方不明の彼女は、今何を考え、何に希望を見出しているのであろうか？
遠い日本の芸能界を思いながら、海を眺める35歳青年ガイド。
将来、この男がダイビング業界を背負って立つ存在になる事を、この時彼はまだ知らない。
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