6月30日 お天気：晴れ(嘘のように悪臭無くなる) 水温：30度 透明度：15ｍ〜25ｍ
【ポイント】 AM：チュンポーンピナクル ⇒ ツインズ
【見られたお魚】
マダラエイ：シェベロンバラクーダ：ヤイトハタ：コガネシマアジの幼魚：ジャワラビットフィッシュ：ツバメウオ：イエローバンドフュージュラー：バラクーダの子供：ユメウメイロ：オニアジ：オオクチイケカツオ：コガネアジ：マブタシマアジの群れ：コバンアジ：ハナビラクマノミ：イエローテールバラクーダ：ワカヨウジ：ゼニガタフシエラガイ：ヒラムシ×３：オオウミウマ：サツマカサゴ：メイタイシガキフグ：ギンガハゼ：トウアカクマノミ：オニカサゴ：アオリイカetc..
【本日の認定ダイバー】おめでとうございまぁーす！
★OW認定★
『オガワキョウヘイさん』『ウエダキョウコさん』
魚類を含め、自然界では【共生】と呼ばれる関係が存在する。簡単に言えば、異種族間の【同居】の事であるが、昆虫界におけるクロシジミとクロオオアリ、魚界では、ハゼとテッポウエビの様に、相互に利益を得る関係を【相利共生】と呼んでいる。他には、どちらか一方だけが利益を得る【偏利共生】、片一方に不利益をもたらす【寄生】と、ほぼ相利共生だけで成り立っている人間社会に比べて、その様子は複雑怪奇と言える。筆者の家に住んでいるトッケイヤモリは虫を食べてくれる事で【相利共生】の関係にあるが、シロアリ、ネズミなどの【寄生種】も数多く存在し、彼らによって生活が脅かされているのもまた事実である。
本日のチュンポンピナクルは、我々オープンチームとユミコファンダイブチーム共に北ブイからの潜降。中層付近の透明度は前回よりもよく、根の東側では、水底30m付近からタオ島では珍しいマダラエイが登場。さらにバラクーダロック付近では、ヤイトハタ3匹が、まさに少年隊の・・・いや、パフュームの最新アルバム『��』の様な配置をとったかと思うと、その中には、コガネシマアジとコバンザメが見事に偏利共生し、さらに水底からシェベロン、オニアジの共生ではない仲良し大行進。最後は、ハナビラクマノミとイソギンチャクの密な共生関係を眺めるウンチク満載ダイビングであった。
そして2本目、我々OWチームは、ツインズ岩地付近で、天皇陛下が命名したと言われるギンガハゼ、そしてテッポウエビの共生コンビ、これまたイソギンチャクと共生するトウアカクマノミをじっくり観察。浅場では、糸状藻類を自分の縄張り内に栽培し餌とする【捕食共生】という生態を持つスズメダイなど、これまた魚類の生態をじっくり堪能するダイビングとなった。
数年前にパラサイトシングルという言葉が流行ったが、人間界にも存在する【寄生】を巧く言い当てた見事な流行語であった。しかし、やはり人間社会は相利共生が基本であり、吉本興業に所属していた極楽とんぼの山本氏は、事件によって、相利共生から寄生へと関係が変化した瞬間解雇された。そして、プロ野球界では、４年契約とはいえ年棒３億５千万の高橋由伸、彼もジャイアンツにとっては確実に寄生関係になりつつある。90年代長嶋巨人を支えた二岡が簡単に放り出された今、生え抜きというブランドはもはや通用しない。年棒に見合った活躍をし相利共生を取り戻すしかない。
ブッダビューにおける共生関係・・・そして、我が家に寄生するシロアリ達、彼らにとってみれば我々の方が寄生種なのかもしれない。
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