++タオ島ログ++

魚群れ学入門

6月17日 お天気 ☀晴れ☀ 水温30度  透明度:25m〜30m

【ポイント】 AM:サウスウエストピナクル ⇒ スリーロック

            
           【見られたお魚】
シェベロンバラクーダ:キンセンフエダイ:クロホシフエダイ:ホソヒラアジ:ツムブリ:イトヒキアジ:アカオビハナダイ:ヤイトハタ:アカマダラハタ:ササムロ:ユメウメイロ:バラクーダの子供:コバンアジ:ハナビラクマノミ:ブルースポッテドスティングレイ:ギンガハゼ:ツキチョウチョウウオ:ハタタテダイ:ゴマモンガラ:ソラスズメダイ:ダツ:ワヌケヤッコ:トウアカクマノミ:ワカヨウジ:モヨウフグ:ネズミフグ:ヒトヅラハリセンボン:ミノカサゴ:ホルトハウシ:カゲロウカクレエビ:コワタクズガニ:タルミノウミウシ:ゴンズイ一匹 etc....


【本日の認定ダイバー】おめでとうございまぁーす!!

☆OW認定☆
『サトウトシヒロさん』『ヤマモトマサコさん』


海外を旅行していると「日本人は群れる」とよく言われる。確かに、何処の国に言っても日本人宿があり、常に一つの所に集まる習性がある。しかし日本人のその場合、多分に言葉の問題が大きく、日本語が世界共通言語であったなら、日本人だけで群れるメリットは少ないであろう。


魚類を含む動物界においても群れの意義は大きく【生存戦略】【繁殖戦略】【社会的戦略】など多様化している。海外バックパッカーにおける群れの意義は【情報共有戦略】【少しの生存戦略】そして大部分を占める【一人でご飯を食べる寂しさ解消戦略】などから成り立つが、海外に彼氏彼女を探しに来ると言った【繁殖戦略】がメインの個体も少なからず存在し、こちらも負けじと多様化の一途をたどっているのである。


本日の一本目はここ最近調子の良い『サウスウエストピナクル』。群れダイビングの最先鋒と言っても過言ではないこのポイントでは、群れの意義など考えている間もなく、次々と大群が登場する。ブイを降りて行くと、一万匹は居るんではないかと思われるイエローテールバラクーダの子供、そして、水底付近から見上げる様に群れるクロホシフエダイ。さらには、小さいバラクーダとコラボレーションするように1000匹のキンセンフエダイが黄色の背中を光らせたかと思うと、その上ホソヒラアジが覆いかぶさる。そして仕上げは、2000匹のシェベロンバラクーダ。デザートにTボーンステーキが出てきたようなボリュームだが、群れの面白さはやはり『刹那の連続』にあり、一瞬一瞬全て違う映像が飛び込んでくる様はそれだけで圧巻であった。


2本目のスリーロックは砂地を回り、打って変わって個体をじっくり観察する。このスリーロックにも小さい規模の群れは存在し、大きいメスを中心としたヒエラルキーを形成するトウアカクマノミ、今回は、一匹だけの登場であったが、集合フェロモンという特殊物質を出して群れをコントロールするゴンズイなど、魚の世界の複雑さを堪能したダイビングとなった。


最近の研究によると、魚は群れの中で外敵に襲われないため、常に内側内側に入ろうとする習性があるらしい。このように群れの中に入って自分が捕食される可能性を低くしようとすることを【希釈効果】というが、白バイから身を隠すために車の陰に隠れる・・・先生に当てられないように前の生徒の陰に隠れる・・・さすが人間、どちらも見事な希釈効果である。


しかし大抵の場合、その希釈効果は役に立たず、先生には徹底的に当てられ、さらにトータルで10万円以上の交通反則金を国に払っている。


ホソヒラアジだったらとっくに死んでるな・・・。あらためて、身に染みたタイランドはタオ島の昼下がり、ブッダビュー石テーブル前、35歳の妄想は続く・・・。

2009年06月17日(水)   No.519 (ダイビング(写真あり))

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