++タオ島ログ++

鯉の進化論

6月12日 お天気 ☀晴れ 水温:30度  透明度:15〜25m

【ポイント】 AM:チュンポーンピナクル ⇒ ツインズ

【見られたお魚】

ヤイトハタ:アカマダラハタ:オオクチイケカツオ:ジャワラビットフィッシュ:イエローバンドフュージュラー:バラクーダの子供:ユメウメイロ:オニアジ:マブタシマアジの群れ:コバンアジ:ハナビラクマノミ:イエローテールバラクーダ:ヨコシマサワラ:メイタイシガキフグ:コモンヤドカリ:ワカヨウジ:オオウミウマ:タルミノウミウシ:コブシメ:トウアカクマノミ:コクテンハギ:ゴマモンガラ:ワヌケヤッコ:ハタタテダイ:ツキチョウチョウウオ:ゴルゴニアンシュリンプ:ムチカラマツエビetc...



昨日のプロ野球、ロッテが23得点、1イニング15得点の日本記録を作った。当然、勝負事には、敗者が居る訳で、23対2という高校野球地区大会の1回戦のようなスコアを献上してしまった広島のダメージは大きい。楽天を除く12球団の中で、一番優勝から遠ざかっている広島は、91年のリーグ優勝以降、ヤクルト、横浜、阪神、中日と順番に黄金時代を迎えて行く中で唯一取り残され、完全に弱者という立場を確立してしまった。


言うまでもなく、海の世界もまさにペナントレースのような強者と弱者のせめぎあいが毎日行われている。弱者は強者の餌食にならない為に、進化という知恵を使い、身を守る術を身につける。90年代から00年代にかけて、広島はかなりの進化を遂げているが、金本、新井、黒田といった進化に伴う武器が次々と離脱して行っては、強者として生き残るのは難しい。


本日のチュンポンピナクルは、サーモクラインが20m付近まで上昇し、一旦上がって来たと思われた透明度もイマイチ。その中で、チュンポンにおける弱者の代表格とも言えるユメウメイロ、タカサゴが身を守るべく、がっちり群れをつくっているかと思うと、ヨコシマサワラ、オオクチイケカツオは群れをつくらず悠然と泳ぐ。ハナビラクマノミは、イソギンチャクに身を潜め、その他の小魚は、サンゴの間に隠れている。それぞれが強者から身を守る為に、身につけた進化である。


2本目のツインズ、水中に生えるムチカラマツにつくムチカラマツエビのデザインに改めて驚かされる。宿主と寸分たがわぬ色、そして、模様。これぞ、神が彼らに与えた才能である。そして、ゴルゴニアンシュリンプのあの形、どれくらいの期間であのデザインを勝ち得たのかは分からないが、魚類、甲殻類が誕生して約5億7000万年、その間の進化の成果を目撃できる幸せを改めて感じる事が出来た。


筆者が小学校の時、広島は強かった。山本浩二、衣笠、投げては北別府、川口、そして、炎のストッパー津田。ジャイアンツが原監督を迎えて、90年代のFAでとりまくるという方針から一転、若手を積極的に起用し、驚くほどの進化を遂げている。果たして、こっから先、魚類の進化とともに鯉の進化は、どのように進むのか?常勝赤ヘル軍団再来!我々世代のジャイアンツファンは鯉の復活を待ち続けている。


海を見ながら、遠い日本のプロ野球界に思いを馳せる35歳青年ガイド。


この先彼が、ダイビング業界をしょって立つ人間になる事を、この時彼はまだ知らない。


2009年06月12日(金)   No.514 (ダイビング(写真あり))

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